ディスコミュニケーション


作者:植芝 理一

内容:

戸川安里香と謎だらけの松笛たかおみ(←漢字でないんよ ^^;)
(たかおみの漢字は作者オリジナルの漢字だそうです) 彼らは不思議なカップル。
戸川はどうして松笛を好きになったのか、その謎を解き明かしたいと思っている

ここだけ読むと少女漫画やラブコメの様な印象を受けますが、
実際は、なんていうか適切な表現が出てこないんですが
例えるならF先生(藤子F不二雄先生)の「少し・不思議」漫画ですね
(スンマセン、原作読み返したら「摩訶不思議恋愛漫画」って書いてありました)

この漫画は大きく分けると冥界編・内宇宙編・学園編・精霊編の
4部作のエピソードに別れています。

それぞれ各エピソード毎に話は違いますが、必ず宗教・哲学的な内容が含まれています。
それが例えギャグの話であっても裏には何らかのメッセージが含まれていて、
現代版の童話のようです。
もっと平たく言うと子供の純粋な気持ち=ドロドロとした欲望そのものを
叩きつけた漫画って感じですかね?

Hなネタ・・・というよりもフェチ関係のネタがゴロゴロしています。
ペドフィリア、ロリータ、女装、盗撮、ナルシスト、監禁、同性愛 etc…etc…
下手なエロ漫画より、よっぽどエッチなシチュエーション満載で恐らく
自分も含めて全ての男達の欲望(願望?望む望まないは別にして)が詰まっています。
ちなみにスカートめくりの話は共感できるものが・・・・(さすがにビニールごっこは)
それにしても自分的には一般的に暴走気味といわれている学園編よりも12巻の話のほうが
エッチ度が高いような気がするんだけど・・・・

ディスコミを語る上で外せないのが隙間なくびっしりと描きこまれた絵。
病的なまでに空間を埋めようとする、その絵は何故か「温かみ」を持っていて
子供の頃に見た夢だとか空想・頭に浮かんだイメージを、そのまま描いてみたって
感じで非常に好きです。
作者本人も語っている様に、感覚的にはスーパーの広告の裏とかに好き勝手描いた
「落書き」に近いです。

それにしても、このレビューを書くにあたって久し振りに1巻から読み返して
みたけど顔がみんな全然違う。
それに松笛の表情も後半の方になると微妙に豊かになってきて人間っぽくなって
きてるんだなって妙に嬉しくなってくる。

多分、この漫画は全ての人にお奨めできるわけじゃないけど、
ハマれば、どっぷり肩までハマれるんで是非、1度読んで欲しいです。

お奨め話
「天使が朝来る」11巻収録
「戸川の休日」12巻収録
「永遠の時間」13巻収録
「満月」12巻収録
「冥界編」(2〜8巻)



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