この項ではあし〜もさんに教えていただいたダンパーの改造について掲載しています。
*あし〜もさんからの希望もあり、掲載させていただいています*

2004-06

今回使用したもの

タガネ・ハンマー(大小)・ディスクグラインダー・金属用研削砥石・防塵マスク・安全ゴーグル・耳栓
定規・ラインテープ・マスキングフィルム・シャシーコートブラック塗料・アルミテープ(0.05mm厚)
ソケットレンチセット・+−ドライバー・機械式トルクレンチ・超潤滑剤
6角レンチ・コンビレンチ・プライヤー・ゴムハンマー・プラハン・スプリングコンプレッサー・モンキーレンチ
フロアジャッキ・ジャッキスタンド・輪止め・車載ジャッキ


Korai的難易度・・・

あし〜もさんに感謝m(_ _)m



オフ会でお会いしたあし〜もさんと話し込んでいると、ひょんなことから
足廻りの話になりました。
(たぶん「Low-down Battleやりましょう」という話中)

「最近、
My Beの乗り心地を良くしたいと思っているけど、今の車高は
維持したい」というようなことを話していると、
あし〜もさんは「私のBeat
は乗り心地を落とさずに車高下げてますよ」と、仰ったので自分は「バネ
をカットしたりとかですか?」と聞き返すと不敵な笑みを浮かべながら
「違うんです。バネの遊びもありません。」と、なぞ掛けのような言葉を
残しつつ、2人で
あし〜もBeのもとへ・・・。(何だろう?)

・・・・・目からウロコでした。確かにこれなら遊びがあるはずも無いし、
ストローク量も減らない。しかも、車高を下げられるどころかある意味
車高調。画像の
あし〜もBeのフロントは見た目大分ローダウンして
いるのですが、何とスプリングはカットもしていない純正です。
今までに見たことの無いあまりの技に、声を上げていると
あし〜もさん
は「是非やってみて下さい。」と後押しして下さいました(^^


回りくどい展開ですが、順に追っていきます(^^;

あし〜もさんから教えていただいた技は、自分にとっては初めての
荒業的要素を含んでいました。
メールで丁寧に解説していただいたので安心(^^

まず、一時的に外した無限ダンパーを引っ張り出してきます。
いきなりですが、ダンパーに溶接されているブレーキホースの固定
ステーをもぎ取る作業です(^^;


もぎ取りました(笑)

まず、溶接部分をグラインダーである程度削り、強度を落としてから
タガネとハンマーを使ってもぎ取ります。ご近所様の迷惑なので、
手早く済ませたい作業です。


もぎ取った跡に残った溶接の凹凸をグラインダーでならします。
初めて使いましたが、意外に音が出ないという印象です。
(「ギャリリリリリッ!チュイイィィッンッ!!」とかなるのかと思った)
でも、モーター音は結構します(^^;
飛び散った研削くずの火花がキレイです。
(昔「誰でもピカソ」で見たグラインダーマンを思い出した)

*研削くずが目に入ると失明する恐れがあるので、ゴーグルをする
 のを忘れずに。自分はさらにマスクと耳栓を併用しました。


キレイにならせました(^^

ダンパーの真ん中の窪みは、ナックルのダンパー固定ボルトが通る
「逃げ」の部分です。


これが今回の技のミソです。

窪みの中心から、車高を下げたい分量の位置にマーキングをします。
あし〜もさんの話を参考に、フロント-30mm、リヤ-20mmとしました。


マーキングした部分に新しく窪みを作ります。
ラインテープ間の幅は10mm)
グラインダーで削って適当に窪ませます。ボルトの逃げなので
それほど深く削る必要はありません。
(削りすぎるとダンパーに穴が・・・)


上の画像のダンパーの黒とシルバーの色の境目になっているところ
から、フロントは30mmリヤは20mm上に移動したところからマスキング
して、削った部分の防錆を兼ねた塗装をしておきます。
*マスキング位置は正確に測った上で行います。


塗装が乾いたら境目部分にアルミテープを巻いておきます。
この「黒とシルバーの境目」は後々重要になってきます。


「もし作業するのでしたら作って差し上げますよ。」とあし〜もさんから
言っていただいていた、もぎ取ってしまったステーの代わりの特製
ステーです。
ブレーキホースはタイラップ固定ではダメで、キチンとステー固定
されていないと車検に通らないことがあるそうです。
*車検対応のタイラップ固定方法もあります。

特製ステーはステンタイラップにステンレスのステー、ナットが溶接
されています。錆びないので安心です(^^
あし〜もさんに感謝ですm(_ _)m
(こんなモノが自作出来る
あし〜もさんって一体・・・)


ダンパーの加工が終わったところで、いよいよ組み付け&技への
挑戦です。

その前に今回は前もって良く知られているToday用のバンプラバーを
用意しました。
部品番号:51722-SA0-004 フロントバンプストッパーラバー

ダンパーのバンプストローク増加を狙ったものです。


フロントからの作業です。(画像はフロント右)

取り付けていた純正サスを分解し、加工したダンパーに純正スプリング
を組み付けました。

純正フロントスプリングは若干のプリロードが掛かりますが、手で
押し込んだ程度でアッパー固定ナットが取り付けできました。


組み付けはまず、ダンパーの「窪み」をナックルの切り欠き位置に
合わせます。ここは重要です。あまり「窪み」の位置が左右にずれて
いるとダンパーの固定ボルトを通すことができません。

そのまま捻じ込んでいって、「黒とシルバーの境目」までナックルを
上げ、固定すれば技の完成です。

・・・しかし、いくらこじってもダンパーを捻じ込めません。
どうやら塗装で隠れてしまっていた無限ステッカーが邪魔になって
いたようです。剥がすと何とか捻じ込めました。


今回は腕力だけで、取り付けることは困難です。

ある程度捻じ込めたら、ナックルに車載ジャッキを当ててそのまま
ナックルごとジャッキアップし、スプリングが縮まるくらいのテンションを
掛けます。テンションの掛かった状態で、画像のようにゴムハンマーで
ダンパーケースを叩いて、そのショックでダンパーを少しずつはめ
込んでいきます。(スプリングの力でダンパーをナックルに押し込む)
ジャッキアップし過ぎてスプリングにテンションを掛け過ぎると、
ハンマーで叩いた際、「ガンッ!!」と一気にダンパーが押し込まれて
危険です。


ようやく今回の技の全貌です(^^;

純正のブレーキホース固定ステーを剥がし、ダンパーを筒状にしました。
筒状になったダンパーは、画像のように純正の固定位置よりもさらに
下方に貫通させることができます。
この貫通させる長さの分量だけ車高を下げられるというわけです。
仕組みが理解できれば簡単なことですが、そこに気付く発想がすごい
と思います(^^

ナックルのダンパー固定ボルトの役割はうまい仕組みになっていて、
ダンパーの位置決め、固定、抜け防止、回り止めと1本で複数の役目
を果たしています。
本来締め付けトルク5.5kg-mのところ、今回は6.5kg-mで締め付けて
います。


あし〜もさんに作っていただいたステーを取り付けるため、サスを
外す前に純正の取り付け状態を確認しておきました。


ステーはピッタリで完璧でした(^^
この状態なら最低地上高さえ確保していれば車検もOKです。

上の純正の画像と比較してみると、どれだけダンパーケースを下げて
ナックルに固定しているかが分かると思います。


リヤも同様の作業・・・・・・のはずですが、分解した純正スプリングを
無限ダンパーに組めません(−−;

フロントと違って、リヤは大分プリロードが掛かるので手で押し込む
程度ではアッパーマウントからロッドの頭も出ません・・・。
kg/mmスプリングはプリロード0だったので、油断していました。
色々と試行錯誤しましたが、うまくいかず危険だったので結局スプリング
コンプレッサーを購入してきました(^^;
(自転車で往復7〜8km・・・・・)
苦戦していたのが嘘のように簡単に組めました。

測っていませんが、スプリングはダンパーにキチンと組み付けた状態で
大体50〜60mm縮んでいます。
純正スプリングレートはF:1.9kg/mm R:2.0kg/mmなので、リヤの
プリロード荷重はおよそ100kg〜120kgです。
*スプリングはある程度縮めた状態からでないと規定のレートにはなりませんので、
 プリロード荷重はもう少し低い値です(^^;


フロントと違ってリヤはドライブシャフト&ブーツがあるので、ダンパー
の突き出しは20mmが限度です。(無理してあと5mmくらい)



取り付けが完了したら、前回同様地上高を簡易計測してみました。
すると、
F:585mm R:600mmとなりました。

ちなみに今までの足周りでは、

kg/mmDR21+無限ダンパー F:580mm R:590mm
Honda 純正
 F:615mm R:625mm

つまり、純正比 F:−30mm R:−25mm
以前の
仕様比 F:+5mm R:+10mm です。


ちなみに最低地上高は約10,5cm。(余裕の車検対応)

以前は9,5cmだったので、リヤ車高+10mmで納得です。


それでは肝心の乗り心地です。

純正バネ&ダンパーと比較すると、ダンパーが無限になったことで、
減衰力UPによる硬さを感じましたが、それほど気にならない程度です。
純正スプリングでもダンパーを変更すると、大分ハンドリングが変わる
ことが体感できました。(少しスプリングが負けている感覚もアリ)

いつものプチドライブコースを走って様子を見てみましたが、意図的に
凹凸にタイヤを乗せても余裕。
kg/mmは路面のあらゆる凹凸を拾って
いる感覚でしたが、純正バネ+無限の足は細かい凹凸はほぼ無視して
走れます。バンプラバー変更で純正よりもストロークを増やしている
ので、大きな段差でも以前のように底突きすることは無くなりました(^^
ドライバーと車体にも優しくなったと思います。
以前と同程度に車高を抑えつつ、大分乗り心地を改善できて満足です。

最後に今回の技を教えていただき、アドバイスいただいた
あし〜もさんに
感謝ですm(_ _)m

*その後、2004-07にスプリングを無限に変更し、さらに車高をダウン
  しました。