この項ではマフラーの消音加工作業を掲載しています。

2005-06

今回使用したもの

ソケットレンチセット、エクステンションx2、+−ドライバー、機械式トルクレンチ、超潤滑剤
フロアジャッキ、ジャッキスタンド、輪止め、車載ジャッキ
耐熱グリース、ディスクグラインダー(研削砥石)、ステンレスじょうご、ステンレスたわし
5x40mm&5x50mmステンレスボルト、ステンレスワッシャー、ポンチ、ハンマー
電動ドリル、ステンレス用ドリル刃、タップ&ダイス、インナーサイレンサー

Korai的難易度・・・☆☆☆

目的の作業自体よりも、数回にわたるマフラー本体の上げ下ろしの方が大変でした(^^;





取り付け以来、気に入っているFEEL'Sマフラーですが、やはり日常的に使用しているとその音量の大きさに
ストレスを感じるようになってしまいました(−−;かと言って、このマフラーを手放すつもりは無いので、
いずれ何とかして音量を下げたいと思っていました。
こうしたタイコを持つタイプのマフラーの消音となると、マフラー加工等ができるショップさんに頼んでのタイコの切開加工に
なると考えていました。そんなところに最近、S,S,TさんのHPを見ていたら、ストレート構造のマフラーに使用する
インナーサイレンサーのページを見つけて、興味深く思い「こんな感じのパーツで純正並の音量にできるとは」と
一人感心していました。

タイコを持つFEEL'Sのようなマフラーでも、同じようなことが実現
出来ないかと考えると、自然と目が行くのがこの接続フランジ部分。

この周辺に一工夫することで、インナーサイレンサーと同じような
効果が期待できるのでは無いかと、ホームセンターでステンレス
じょうご等使えそうな材料を探しました。

インナーサイレンサーについて興味が湧いたのでネット検索して
みると、マフラー結合部に取り付けるインナーサイレンサーが
普通に通販していました(^^;(考えていた通りのパーツ)
*画像は管理人によるCGイメージ。

鉄製でしたが、Beatのような球面ジョイントにも使えそうな形状
だったので、モノは試しで注文してみました。
(本来はパイプをエンジン側に向けて取り付けるモノです)

素早い対応ですぐにサイレンサーが届きました。
(「非常に良い出品者」です。(笑)


・・・・・・ん
?何だか、素材がステンレスになっている上に
カタチが違う・・・。
(ネットで写真を確認してみると、自分が購入した後に
なってから写真が差し替えられていたので、届いたコレを撮影して載せたモノ
だと思われる)

説明書が添付されていたので見てみると、「錆びる鉄素材から
ステンレスへと材質変更致しました。」とのこと。何ともご丁寧
ですが、形状まで変わっていますよ(^^;

とりあえず、このまま取り付けができないか作業してみることに。

ここ2ヶ月間、マフラーを純正に戻していたので、降ろします。

音の大きなマフラーは、運転しているとクルマではなく、音が先に
走っている感覚があります。音量にクルマが追い着いていない
感じ(^^;
静かなマフラーに戻すと何だかクルマが速くなったように感じ
ました。

Beatのマフラー接続部は振動を考慮してか、球面ジョイントに
なっています。

購入したインナーサイレンサーは、普通にフランジ面を繋ぎ合わせる
タイプの接続部に使用するモノなので、通常通りには取り付けでき
ません。

強引に取り付けるとすると、画像のようにサイレンサーのパイプを
エンジン側に向けて、ガスケットとマフラーフランジで挟み込んで
固定ボルトで締め上げる方法です。

ボルトで締め上げることで、球面ガスケットの先端に圧が掛かり、
ガスケットが潰れてサイレンサーに密着することで、排気漏れを
防ぐことを期待しています。
(非常に短絡的でガサツな発想です(^^;)

と、そのように取り付けたいのですが、の部分の突き出たパイプ。
実はガスケットよりも出っ張っています。

ちょっとお邪魔なので、グラインダーで削り落としました。
(チュインッ!)

・・・・・・と、ここまでやっておいて何ですが、上記の方法では
インナーサイレンサーを取り付けることは出来ませんでした。
原因は、サイレンサーを挟み込むことでマフラーフランジの
取り付け位置が10〜15mmほどずれることになり、どう頑張っても
固定ボルトを取り付けることができませんでした。
(無理やり付けてもネジを破損する恐れがある)

マフラー自体はリングで吊っているモノなので、コレくらいの位置の
ズレは許容範囲内かな?と安易に考えていたのが裏目に出ました。
結構、マフラーの取り付け位置はシビアです。

と言うわけで、振り出しに戻ってホームセンターで物色してきた
ステンレスじょうごの出番です。

ちなみに¥100ショップでも同様のステンじょうごを購入して
きましたが、そちらは材質が薄く、使用には向かない印象でした。

このじょうごをそのまま取り付けたのでは排気管を密閉してしまう
行為に近いので、パイプ部分をグラインダーで切断します。
ステンレスは硬い上に粘りがあって削り難いです。

切断後です。バリ取りしたかったのですが、金属用の丸ヤスリが
ありませんでした(^^;

じょうごの縁を削っているのは、マフラー固定ボルト通すための
逃げ部分です。

文字通りサンドイッチです。

触媒側エキパイの内径が約35φで、じょうごで約25φまで排気
通路を絞っています。このじょうご、キチンと位置を合わせて固定
しないと、走行中の振動でフランジと接触して異音が出ます(^^;

さて、加工後初の走行です。
エンジンを掛けてアイドリング。「ブオオオォォォ・・・」、しばらく
純正マフラーで乗っていたので、やっぱり大きく感じます。
この状態で排気漏れを確認しましたが、漏れはありませんでした。
いつものように走ってみると、・・・・・・若干音量が下がっている
ように感じるものの、所有者本人でないと分からないような微妙な
変化。たまに
My Beに乗るような人からすると、全く変わっていない
と感じられるでしょう(^^;

次の一手はマフラーを自作するような方にはお馴染みかも
しれない「詰め物」作戦です。

ホームセンターで1個¥71のステンたわしを購入してきました。
(どれくらい使うか想像できなかったので5個購入)

画像のように触媒側エキパイ内に押し込むようにします。
つまり、このエキパイ自体をサイレンサーにしてしまう魂胆です(^^;

この時点で、先ほどのじょうごの役割はサイレンサーからこの
たわしのストッパーへとチェンジされました(笑)
たわしが排圧でマフラー内へと流されてしまうのを防ぎます。

グルグルになっているステンたわしをほぐして伸ばしながら、
エキパイの中に押し込んでいきます。ギュウギュウに押し込んで
しまうと、ただの排気抵抗になってしまいます(^^;
詰め込んだ量は1.5個になりました。(5個もいらんかった)

そして2回目の試走。

エンジンを始動して驚き!純正並みかそれ以上に静かです。
走ってみて驚き!やっぱり純正並みかそれ以上に静かです。

あの爆音で名高い
FEEL'Sが、ステンたわし1.5個でこれほどまでに
静かになるものかとちょっと感動すら覚えました。

ただし、良い事ばかりではありません。
走っている途中で気付きましたが、
坂が上れません!
と、声を大にして言うことではありませんが、やはりたわしが排気
抵抗となってエンジンのレスポンス&パワーを下げている感覚です。
いつも普通に上れる坂が頑張らないと上れなくなりました(−−;


加工を施して1週間。

相変わらず静かであるものの、やはりパワー感が大分下がって
いる印象です。それと、2回目のじょうごの取り付けがうまくいって
いなかったようで、1回目の取り付けでは出ていなかった異音が
出るようになってしまいました(^^;(ビリビリビリビリ・・・)

たわしを詰め込み過ぎた感もあったので、もう一手間掛けるため
にもう一度マフラーを降ろしました。

じょうごを見るとスゴイことに。25φの穴からたわしがはみ出て
います。間違いなく排圧で押し出されたものですが、排気圧が
これほどのものとは驚きです。

ビビリ音が出たり、マフラーの接続に若干の不安が残るじょうごを
やめて、たわしのストッパーを別の方法に変えることにしました。

マフラー本体のメインパイプにドリルで穴を開けます。
手持ちのドリル刃では歯が立たなかったため、ステンレスにも
使える刃を後から用意しました。
開けた穴は4φです。

そこにM5のタップでネジを切ります。
タップを使うのは初めてでしたが、何とも折れそうな手応えを
感じつつ慎重に作業して、無事にネジが切れました(^^

そこに用意したステンレスボルトを取り付けます。


さらに90°移動したところにも同じように穴を開けます。

画像のようにして、新たなストッパーが完成(^^;

約50φのメインパイプ内に交差するように5x40mmのボルトを
固定しました。ボルト間は10mmほどのクリアランスがあるため、
振動などで干渉することもありません。

作業が進むほど内容がシンプルになって、最後はたわし+ボルト
に落ち着きました(^^;

たわしの量は、詰め込み過ぎだった前回の1.5個から今回は0.7個
ほどに減らしました。

今までの少々強引な取り付けで少し痛んでしまっていた
マフラー取り付けボルトをダイスで修正しました。
はぁ〜、スバラシイ工具です(^^

そして、元通りにマフラーを組み付け。
0.7個分のたわしで今度こそ完成?と思いきや、大分音量が元に
戻ってしまいました。久々に横に乗った友人に訊いても「やっぱり
大きいね。」の一言(^^;;
「抜け」は無加工時とほぼ変わらない程に回復しています。
どうやら、じょうごとたわしを同時に取り付けると、極端に排気
抵抗になるようです。

翌日、再度ジャッキアップしてマフラーフランジの固定を外します。
昨日、抜き取ったたわしの一部を詰め込み直しました。
これで、最終的にたわしの量はほぼ1個分になりました(^^;

最終インプレッション。
「抜け」、パワー感は無加工時とそれほど変わりません。
肝心の音量は純正マフラーよりは大きいですが、加工前の
「ブオオオォォォ〜」という音が先に走っている感は無くなり、
角の取れた丸い音量&音質になりました(^^
これくらいの感じならストレスにもならなそうです。

目標はこのマフラーのまま車検をパスすることですが、たわしの
量の調節次第でそれも可能になりそうな感じです(^^
(今の状態でパスできると良いなぁ〜)

その後、ある情報でホンダの球面ガスケットに対応したインナー
サイレンサーがあることを知り、早速購入しました。

購入先は「インナーサイレンサー」でネット検索を掛けると
上位にヒットする「SFC」です。多数の車種に対応する製品を
リリースしています。

製品はEXパイプのつなぎ目に挟み込むパーツです。
球面ガスケットにフィットする形状の鉄板に、パンチングされた
パイプに吸音材(グラスウール)が巻かれています。
販売元の説明では3dB〜6dBの消音効果があるようです。

取り付けのため、マフラーを下ろします。
これまでに試行錯誤して詰め込んだ約1個分のステンたわしが
ストッパー(ボルト)の手前に詰まっています。
焼きが入ったことでボリュームが増えています(^^;

とり合えず、1度取り出してインナーサイレンサーのみを取り
付けてみます。

サイレンサーをマフラー側フランジにあてがってみます。

おお、ピッタリ(当然)

球面ガスケットにもピッタリ合います。
EXパイプ内にねじ込むようにして取り付けます。

サイレンサーが出っ張るので、マフラーが多少取り付け難く
なります(^^;

早速、取り付け直後のインプレッションです。
たわしサイレンサー時よりは音量が上がっています(^^;
しかしながら、マフラーそのままの装着時よりは音量は確かに
下がっている様子(微妙な効果)低音は大分残っています。

グラスウールに「焼き」が入ることでさらに若干音量が下がる
ようですが、それほど劇的には消音効果が現れないだろうと
踏んで、 0.5個に量を減らしたステンたわしを詰め直しました。
ついでにストッパーとしていた5x40mmのステンレスボルトを
5x50mmに変更。(ワッシャー使用)

たわしを入れたことで音質が多少「モッサリ」しましたが、程よい
感じの音量に消音されました。
たわしだけを多く詰めて消音していた時に比べて、排気の抜け
も改善されているので、大きなパワーロスも無いと思います。
コレだけでも取り付けた甲斐があるというものです(^^

2006-03。

インナーサイレンサーを取り付けてしばらくすると、耳が慣れて
きたのか、また少し音量が気になり出しました(^^;

来たる車検に備えてステンたわしを増やし、FEEL'S(改)のまま
検査に臨みます。

久々にマフラーを取り外して見ると、以前外した時よりもたわしが
パイプの奥に流されています・・・が、ストッパーのボルトにうまく
絡まっています。

インナーサイレンサーを外して見ると・・・・・・あれっ?

両側に巻かれていたはずのグラスウールが、片方しか残って
いません。(何故?)

触媒側EXパイプを覗いても残りカスすらありません(^^;

燃え尽きたのか、バラバラに分解してしまったのか全く謎です。

音量が上がったように感じたのがこのせいかは分かりませんが、
気にしないコトにしてたわしを追加。

サイレンサーのパイプ内に微量を押し込み。
パイプにはパンチングが施されているので、じょうごにたわしが
詰まった時
のような極端な排気抵抗にはならないハズ。

ほんのコレだけの量でも、若干音量が下がるのが驚きです。
パワーが下がった印象はありません。

そしてついに・・・・・・、車検合格です(^^)
検査ラインでもマフラーについて全くおとがめ無し。
音量を測定されることもありませんでした。

これで、晴れて車検対応マフラーになりました。