「木星の旅」 解答
【作意】
A24飛、a23歩、B同飛、同玉、34馬、22玉、33金、b同歩、C23飛、c32玉、D33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、d22飛合、E34馬、13玉、F22竜、同玉、23飛、e32玉、33歩、f31玉、97馬、g64と右、32歩成、同玉、G33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、22竜、同玉、88馬、h55と左、(ここまで40手)
「23飛、31玉、32歩、同玉、H87馬、i54と引き、I33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、22竜、同玉、77馬、55と左」=A手順(18手)
「・・・、32同玉、76馬、・・・、66馬、55と左」・・・2回目A手順(18手)
23飛、31玉、32歩、同玉、S33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、 (通算88手)
「J57馬、j46歩上、K22竜、同玉、23飛、31玉、32歩、同玉、L33飛不成、21玉、43馬、12玉、67馬、k56歩、34馬、21玉、76馬、54と引き、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、M22竜、同玉、77馬、55と左、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、35馬、l12玉、45馬、13玉、46馬、m12玉、56馬、13玉、46馬、12玉、45馬、13玉、35馬、12玉、34馬、13玉」=B手順(56手)
「N68馬、・・・、78馬、・・・、87馬、・・・、88馬」2回目 B手順
「79馬、・・・、89馬、・・・、98馬、・・・、88馬、55と上、O23飛・・・」3回目 B手順
「79馬、・・・、78馬、・・・、87馬、・・・、77馬」4回目 B手順
「68馬、・・・、67馬、・・・、76馬、・・・、66馬」5回目 B手順
P57馬、46歩、22竜、同玉、23飛、31玉、32歩、同玉、33馬、41玉、42歩、52玉、34馬、n43桂中合、Q同飛成、62玉、R54桂、o同と引き、72と、同玉、83飛成、同玉、61馬、p72桂合、84馬、82玉、94桂、81玉、82歩、91玉、92歩、同玉、93歩、91玉、81歩成、同玉、92歩成、同玉、93馬、同玉、71馬、92玉、82馬まで 411手詰め
【変化】
a 23桂合、同飛、同玉、34馬、22玉、33金、同歩、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、24桂以下
b 31玉、97馬、64と(他の応手は変化gに同じ)、32金、同玉、33飛以下、作意29手目の局面に戻り早い
c 31玉、97馬、以下作意25手目の局面に戻り早い
d
(1)13玉、14歩、同玉、25馬、同玉、36銀以下早い(22金合いも同様)
(2)22歩合、34馬、13玉、33竜、以下
e 31玉、97馬、64と左、32歩以下、作意より2手早い
f 42玉でも同じ(非限定)
g
(1)64桂合、同馬、同と、32歩成、同玉、33飛不成、以下
(2)53と、32歩成、同玉、33飛不成、21玉、43馬、21玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、22竜、同玉、88馬で適当な合い駒が無く早い
(3)64と左、32歩成、同玉、33飛不成、・・・、88馬、55と、23飛、31玉、32歩、同玉、33馬、41玉、42歩、52玉、34馬、(62玉は、63歩、同と、61馬以下)43桂中合、同飛成、62玉、44馬、で適当な合い駒が無く早い
(4)53香、同馬以下
h
(1)55と右、23飛、31玉、32歩、同玉、33馬、41玉、42歩、52玉、34馬、62玉、61馬以下(4筋に玉方歩がある場合、64とが動くとこの筋で早詰め)
(2)31玉、32歩以下詰み
i
(1)54と右、33馬以下「変化h」と同様
(2)65と、同馬、同と、33馬以下「変化h」と同様早い
j 46と、22竜、同玉、66馬、55歩(55とは、「変化h」と同様)23飛、31玉、32歩、同玉、76馬、54と、以下「変化h」と同様
k 56と、34馬、21玉、76馬、54歩(54とは変化h)、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、22竜、同玉、77馬で
(k.1)55歩は23飛、31玉、32歩、同玉、76馬、54と、33馬以下「変化h」
(k.2)55と、は23飛・・・12玉、67馬で適当な合い駒が無く早い
l
(1)24歩合、14歩、同玉、36馬、で
(l.1.1)25歩、34竜、以下
(l.1.2)25桂合、15歩、同玉、27桂、16玉、26馬以下
(l.1.3)25金合、15歩、同玉、27桂、16玉、25馬以下
(2)24金合、同馬、同飛(同玉、14金以下)、14金、同飛、同歩、同玉、15歩以下
(3)24桂合、14歩、同玉、36馬、で
(l.3.1)25歩合、16香、同桂(15合駒は金しか無く簡単)、15歩、13玉、35馬、24香、同馬、同玉(同飛、14香以下)、22竜、15玉(23合、14飛、35玉、36銀、26玉、27銀、以下)、27桂、26玉、36飛、27玉、25竜以下、
(l.3.2)25金合、15歩、同玉、27桂、16玉、25馬以下
(l.3.3)36同桂、16香で
(l.3.3.1)25玉、22竜、24角、36銀、34玉、32飛、(33合、24竜、同玉、15角以下)42玉、35桂、53玉、33飛成、以下
(l.3.3.2)24玉、36桂、以下
(l.3.3.3)15金合、34竜、24飛上、15香、同玉、35竜、25金合、(25歩香合は27桂、16玉、36竜以下、25角合、27桂、14玉、15金以下)27桂、16玉、15金、27玉、36銀、18玉、27銀、同玉、38竜、26玉、25金、同玉、35金、15玉、16歩、同玉、36竜以下
(l.3.3.4)15角合、34竜、24飛、15香、同玉、24竜、同玉、36桂、で
(l.3.3.4.1)13玉、24角以下、
(l.3.3.4.2)15玉、27桂、16玉、43角、25合、同角成以下
(l.3.3.4.3)35玉、27桂、34玉、35香、43玉、33飛以下
(l.3.3.4.4)34玉、44飛、33玉、25桂、32玉、33歩、31玉、42角以下
(l.3.3.4.5)33玉、45桂、22玉、33角以下、(玉方45歩型ではこの45桂が打てず不詰め)
(l.3.3.4.6)23玉、35桂、12玉、42飛、22香(22飛合、34角以下)、23桂成、43飛成、(33歩合、32角、12玉、13歩、同玉、33竜、23歩、14歩以下)14玉、34竜、24歩、25角、15玉、27桂、26玉、35竜、27玉、38銀引、18玉、19歩以下
m
(1)24歩合、24金合は変化l(1)(2)と同じ
(2)24桂合、14歩、同玉、36馬で
(m.2.1)25歩合、15歩、同玉、16歩、同玉、27馬、15玉、16香、同桂、37馬、26歩突、27桂以下 (玉方46歩が無いので、変化(l.3.1)は不詰め、そのかわり持ち駒に2歩できたのでこちらの順で詰める)
(m.2.2)25金合、変化(l.3.2)と同様
(m.2.3)36同桂、16香、15角合、(15金合は、変化(l.3.3.3)と同様)34竜、24飛合、15香、同玉、24竜、同玉、以下(l.3.3.4)と同様
*これらの小馬鋸変化は、66馬〜88馬どれでもほぼ同じ
n 62玉、63歩、73玉、72と、同玉、62歩成、同玉、84馬、71玉、73竜以下早い
o 54と右、63歩、73玉、72と以下「n」と同じ
p 73玉、84馬、63玉、62馬まで(54桂捨ての意味)。また、72歩合でも作意は同じに成立しますが、「94桂」に対し91玉でも81玉でも非限定になるので、72桂合いを作意としました。
【紛れ】
A 25飛でも同じ(非限定)
B 21飛、同玉、23飛成、22歩合、で不詰め
C 24飛、31玉、32歩、42玉で不詰め
D (1)33馬、41玉、42歩、52玉、34馬、43桂合で
(D.1.1)同飛成、62玉、35馬(72とは同玉で不詰め、63歩は同とで不詰め)53と引で不詰め
(D.1.2)同馬、62玉、63歩、同玉、で94玉、76玉、75桂、61馬、44馬、54馬、64歩などいずれも不詰め
(2)33飛成、41玉で打歩詰め
E 22同竜、同玉、32飛、13玉、で
(1)14歩、同玉、25馬、23玉で不詰め(変化dは32竜なので詰み)
(2)33飛成、23歩合、14歩、12玉、32竜、22金合で不詰め
F 33竜、23歩合、24馬、12玉、で不詰め
G 43飛成、21玉、23竜、22金合、43馬、31玉で不詰め
H
(1)98馬、54と引き、以下作意順と全く同じように追えるが、この大馬鋸は「歩消費型馬鋸」なので、98歩を取ってしまうと、歩の損得はないが、作意のように将来「収束に備えて1歩を補充するために4段馬鋸(歩消費型ではない)で98歩を取りに行く」ことができなくなるために1歩不足となり不詰め。本局のねらい。
(2)33馬、41玉、42歩、52玉、34馬は62玉、63歩、73玉で不詰め(変化(g3)では73と型なので詰む)
(3)33飛不成、21玉、87馬、54と引き、43馬以下作意に戻る(非限定)
I 33馬、41玉、42歩、52玉、34馬、62玉、72と、同玉、54馬、同香、84桂、82玉、83飛成、同玉、61馬、94玉で不詰め
J 35馬(小馬鋸で45歩を早めに取るねらい)は、24桂合いとなり、変化(l.3.3.4.5)の中で、45桂が打てないため不詰め。これは18手前の77馬型の時も同様。
例えば、35馬、24桂合、14歩、同玉、36馬、同桂、16香、15角合、34竜、24飛、15香、同玉、24竜、同玉、36桂、33玉、で
(J.1)34歩、42玉(同玉は詰む)、33角、53玉、73飛、63金合、65桂、同と上、44角成、52玉、で不詰め
(J.2)55馬、同香(同とは詰む)、で
(J.2.1)34歩、同玉、44飛、35玉で不詰め
(J.2.2)24角、43玉で不詰め
(J.2.3)25桂、42玉、33角、53玉、44角成、42玉、43飛(33桂成や43歩なども51玉で不詰め)、51玉、53飛成(33馬、62玉、42飛成、52角合で逆王手)、52角合(逆王手)で不詰め
(J.3) 15角、43玉、23飛、54玉、55馬、同と、54飛成、63玉で
(J.3.1)75桂、52玉、22竜、53玉、42角成、54玉、32馬、43香合、24竜、65玉、43馬、54と引、67香、66角合、で不詰め
(J.3.2)64歩、52玉(同桂や73玉は詰む)、22竜、52玉、42角成、54玉、32馬、64玉(43香合、24竜以下詰む)76桂、63玉、33竜、53香合で不詰め
(J.4)44角、43玉、76馬、65と上で不詰め
(J.5)31飛、32歩合、24角、43玉、76馬、65と寄、で不詰め
K 35馬(12玉なら、67馬、56歩、34馬、13玉、22竜、以下本手順と同様になり余詰め)は、24桂合いで、変化(l.3.3.4.5)の中で、45桂を「同と」と取られて不詰め。
例 35馬、24桂合、14歩、同玉、36馬、同桂、16香、15角合、34竜、24飛、15香、同玉、24竜、同玉、36桂、33玉、で
(1)24角、43玉、44飛(41飛、54玉で不詰め)、53玉で不詰め
(2)34歩(25桂も同様)、42玉、33角、53玉、73飛、63金合で不詰め
* ちなみに、紛れJ、K両方とも他の応手は詰む。
L 33馬以下収束にはいるのは1歩不足のため不詰め
M 35馬以下小馬鋸に入るのは、24桂合いでも、また、45馬を「同と」と取られても不詰め
N 22竜、同玉、23飛、31玉、32歩、同玉、で
(1)87馬、65と左、で
(N.1.1)33飛不成、21玉、43馬、12玉、78馬、56歩合、32飛成、22飛合、34馬、13玉、79馬(22竜以下作意同様に追うのは歩が足りなくなる)、57歩成以下不詰め
(N.1.2)65同馬、同と、33馬、41玉、42歩、52玉、34馬、43歩中合、で
(N.1.2.1)43同飛成、62玉、で72と、63歩、共に不詰め
(N.1.2.2)43同馬、63玉で「65馬、53歩合以下」「61馬、53金合以下」不詰め
(2)33飛不成、21玉、43馬、12玉、78馬、56歩合、で以下32飛成り以下本手順同様に追っても、小馬鋸で46歩を取ることができず駒不足で不詰め(予め46歩を発生させておく必要がある)
O 55同馬、同香(98歩を取った後は「同と」が詰む)、23飛、31玉、32歩、同玉、33馬、41玉、42歩、51玉、で52歩が2歩で不詰め
P いきなり22竜以下収束にはいるのは、後の34馬に対し、43歩中合いで不詰め
Q 43同馬、62玉、63歩、同玉、61馬、53金合、72馬、52玉、54桂、同金で不詰め
R 44馬、53歩、同馬、同香、72と、63玉、73と、同玉、84馬、63玉で不詰
S 33馬、41玉、42歩、52玉、34馬、62玉、で不詰め
【本作のねらい】 1サイクルに2回の飛車不成りと往復の小馬鋸が入る往復複式4段馬鋸がメインテーマです。この馬鋸だけでは「歩消費型」ですが、予め発生させておいた46歩と56歩を小馬鋸で奪うので歩の数は釣り合います。しかしそれだけでは弱いので、作意45手目「98歩を取らないで87馬」の伏線を入れました。この複式馬鋸が「歩消費型」であるため、ここで98歩を取ってしまうと、歩の補充と言う意味が無くなり、後の4段馬鋸で取りに行く歩が無くなってしまう・と言う理由付けです。
作意89手目・57馬で、35馬以下の小馬鋸が成立すれば、1歩を補充して収束に入ることができ、早詰めとなります。
*着想から18年かかってようやく完成した詰め将棋です。
アイデアが閃いたのは、昭和59年8月13日の夜、妻が長男を産気づいて産婦人科へ送っていったところ、付き添いは父親でもダメ!と、断られてやむなく自宅へ引き返し、吉報を待つ間盤を並べていたら往復の4段馬鋸を発見。
その後まもなく、大駒を捨てる収束も見つけてしまった。
うまいことに、1歩を得るための理由付けも自然に入り、あっという間の完成か?と期待したが、「57馬、46歩合」のところで35馬とする致命的な余詰めを発見!。
その後18年間も遠回りをしてしまった。
どうせなら謎解きも入れようか・と、98歩を取らない伏線手順を入れてみたら、そのためかどうか詰め将棋パラダイス誌H16.4月号出題で、正解者なし!
担当の近藤教授から詰めパラ解答発表前にわざわざ封書でその知らせをもらい、さらに、平井さんや今川さんと言った超一流の方からの感想までいただいて、まるで鬼の首を取ったかのように舞い上がったのを覚えています。